個人的には、会計ソフトは箱としては持っておき、その中のAI機能は利用課金でない限り、定額の範囲で使い、あとはClaudeのような汎用の優秀なAIでどうにかする。これが個人のAIリテラシーも上がり、AI時代に一番コスパの良いやり方だと思っています。

 

<ニュース概要>
freeeが士業向けに提供を始めたAIエージェント開発基盤「freee Agent Hub」の利用特約を読むと、月額5,000円の正体が見えてきます。この5,000円には「基本利用枠5,000円分」が含まれるだけで、超えた分はトークン単位の従量課金です。単価は1Mトークンあたり、最も高いレベル3で入力1,280円・出力6,400円、最も安いレベル1で入力256円・出力1,280円(いずれも税別・freee公式)。これをAIモデル本体の公表価格と並べると、3つのレベルすべてが入力・出力とも同じ倍率で並び、直近の為替(1ドル155円前後)で計算すると約1.6倍になります。さらに、1ドル180円を超えたら上乗せされる為替サーチャージ条項まで入っています。

 

<あなたが明日からできること>
【バックオフィスはこう変わる】
これまでのソフト費用は「契約したら毎月いくら」で、使っても使わなくても同じでした。AIエージェントが入ると、費用が使った量で動きます。つまり経理には「AIをどれだけ使ったか」という新しい変動費の管理が一つ増え、月次で予実差異を説明する対象になります。厄介なのは、この変動費を発生させるのが経理ではなく、各部署の担当者が押した実行ボタンだという点です。

 

【バックオフィスが押さえるべきポイント】
押さえるべきは「どのAIを、どこまでの範囲で使うか」の線引きです。会計専用のエージェントは会計ソフトの中しか触れません(freee Agent Hubも公式に「freee会計を利用していない場合、単体では利用できない」と明記しています)。一方で実際の管理部門の仕事は、会計だけでなく契約書も、人事も、社内の問い合わせも含みます。専用ツールを業務ごとに買い足していくと、それぞれに月額と従量課金がぶら下がり、合計では汎用のAIを1本使うより高くつくことが起こり得ます。

 

【今日からの5分トライ】
いま契約しているSaaSとAIツールを紙に書き出し、それぞれの横に「定額」か「使った分だけ」かの2択で印を付けてみてください。5分で終わります。「使った分だけ」が付いたものが、来年度の予算で読めない部分です。ついでに、その利用量を誰が発生させているか(経理か、現場か)も書き添えると、承認フローをどこに置くべきかが見えます。

 

【中長期でこうついていく道筋】
業務ごとに専用AIを買い足していく方向ではなく、汎用のAIエージェントを1つ手に馴染ませて、扱える業務の幅を広げていく方向が中長期では効きます。会計で覚えた「どう指示すれば期待どおりに動くか」の勘所は、契約書のチェックにも、人事の問い合わせ対応にも、そのまま持っていけます。専用ツールが増えるたびに費用と操作を覚え直すより、1本を深く使えるようにしたほうが、結局は安く、応用も利きます。

 

<出典>
出典:freee株式会社「freee Agent Hub 利用特約」(第11条・第12条・第13条)
https://www.freee.co.jp/terms/agent-hub/
出典:Anthropic「Pricing」(Claude API 公表価格)
https://platform.claude.com/docs/en/about-claude/pricing

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