<ニュース概要> 2027年春卒予定の大学4年生346人を対象にした調査(HR総研/ポート、2026年6月実施)で、就活での生成AI「未使用」がわずか3%になりました。3年前は55%、その次の年は24%で、ほぼ全員が使う状態へ一気に振り切った形です。用途はエントリーシートの添削・改善が6割超、自己分析が約5割。一方で、面接でESの内容を追及されたときに「半分程度しか答えられなかった」学生が18%いました。学生の側では当たり前になった一方で、書いたものと本人の理解が一致していないケースが一定数ある——採用する側にとっては、選考のどこで何を見るかを組み替える必要が出てきた、という数字です。

 

<あなたが明日からできること>

【バックオフィスはこう変わる】 書類選考で「文章の完成度」を見る仕事が、意味を失っていきます。ESの日本語が整っているか、志望動機が論理的かといった評価軸は、ほぼ全員がAIで整えてくる前提では差がつかない。人事の仕事は、書かれたものを読む工程から、本人の理解と経験を確かめる工程へと重心が移っていきます。

 

【バックオフィスが押さえるべきポイント】 「AI利用を禁止する」方向で対処しようとしても、97%という数字の前では現実的ではありません。押さえるべきは、AIありきで提出物が来る前提に立って選考全体を組み直せるかどうかです。ESで足切りをする設計のままAI時代に入ると、通過率だけが上がって面接の負荷が跳ね上がる。書類で何を見て、面接で何を確かめるかの役割分担を、先に描き直しておく必要があります。

 

【今日からの5分トライ】 自社の選考でESに聞いている項目を5分で書き出し、それぞれに「AIで整えられる項目か/本人にしか答えられない項目か」を付けてみましょう。前者ばかりなら、書類選考が機能しなくなっている可能性があります。

 

【中長期でこうついていく道筋】 まずは面接の質問設計から手を付けるのが現実的です。ESに書かれた内容を「そのとき何を考えたか」「なぜその判断をしたか」まで掘る質問に差し替え、書いたものと本人の理解が一致しているかを確かめる形にする。ここが回り始めたら、書類選考の項目そのもの、インターンや面談の設計へと順に広げていきます。あわせて、面接官が何を確かめるべきかを共有しておかないと、面接官によって見ているものがバラバラになるので、質問の意図を言語化して配ることまでをセットで進めます。

 

<出典> 出典:ITmedia NEWS・2026/8/7 https://www.itmedia.co.jp/news/article/2608/07/2000000456/