【結論を先に】

AIに指示や相談をするなら、打つより「しゃべる」方がいい。
しゃべる速さは打つ速さの約3〜4倍。まず口を動かすのが、いちばん速く頭の中を外に出す方法です。

 

【出し方の速さを並べてみる(打つ=1倍で比較)】

これは「頭の中にあるものを、どう外に出すか」というアウトプットの話です。
今いちばん使う「打つ」を基準(1倍)にして、速さを1分あたり・1時間あたりの語数で並べます。

・打つ(タイピング)※基準 … 約40語/分 (約2,400語/時) → 1倍
・しゃべる(話す)     … 約150語/分(約9,000語/時) → 約3〜4倍
・(参考)書く(手書き)  … 約20語/分 (約1,200語/時) → 約0.5倍
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・(参考・上限)考える   … 約400語/分(約24,000語/時)→ 約10倍

「打つ」と「しゃべる」の間で、速さは一気に約3〜4倍に跳ね上がります。

 

【なぜ「しゃべる」が速いのか】

「打つ・書く」は手のスピードが上限。「しゃべる」は口のスピードなので、けた違いに速い。
スタンフォード大学の実験でも、音声入力はキーボード入力の約3倍の速さ(音声153語/分 vs
キーボード52語/分)で、しかも入力ミスは20.4%も少なかった。会話の平均速度(約150語/分)と
平均的なタイピング(約40語/分)で比べても、約3.7倍です。

しかもこの「約3〜4倍」は、話しながら「えっと、あれ」「これ、なんだっけ」と
詰まってしまう分も込みの数字。つまり、多少つっかえても、なお打つより3〜4倍速いのです。

 

【なぜ詰まるのか——頭は口より速いから】

頭の中で考えるスピードは、しゃべるのさらに約2〜3倍速い(頭の中の言葉は約400語/分、打つの約10倍)。
頭は先に走っていて、口があとから追いかける。だから「あれ」「これ」「あの件」と、
言葉が出てこない瞬間が必ず出てきます。ここが、しゃべるの唯一の弱点です。

 

【結論——これから伸びるのは”しゃべる”だから、今から基本にしておく】

いま出てきているのが、この”詰まり”を補完してくれるAIです。
「あれ」「これ」と曖昧に話しても、文脈から固有名詞や言いたいことを推測して埋めてくれる。
言い間違いや口ごもりも整えてくれる。

これが効いてくると、今の「打つの3〜4倍」が、5〜6倍、7〜8倍へと伸びていきます。
打つ(手のスピード)はこれ以上速くなりませんが、しゃべるはAIのおかげで
どんどん精度と効率が上がっていく。伸びしろがまるで違うのです。

だから今から「しゃべる」を基本にしておくのが正解。
使えば使うほど、打つとの差は開いていきます。AIには、まずしゃべりましょう。

 

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【参考:速度の出典】

・しゃべる vs 打つ(音声はキーボードの約3倍・音声153語/分 vs キーボード52語/分・ミス20.4%減)
スタンフォード大学 Ruan et al. (2016)
https://news.stanford.edu/stories/2016/08/stanford-study-speech-recognition-faster-texting
(原論文:https://hci.stanford.edu/research/speech/paper/speech_paper.pdf )

 

・しゃべる(会話の平均速度 約150語/分)
National Center for Voice and Speech / Human Interaction Speeds
https://www.humanfactors.com/newsletters/human_interaction_speeds.asp

 

・打つ(平均タイピング 約40語/分)・書く(手書き 約20語/分)
Words per minute(Wikipedia・各種研究のまとめ)
https://en.wikipedia.org/wiki/Words_per_minute

 

・考える(頭の中の言葉 約400語/分)※測定が難しい推定値。
人間の情報処理の”上限”を情報理論で分析した研究として:
Zheng & Meister, “The Unbearable Slowness of Being”, Neuron (2024)
https://www.caltech.edu/about/news/thinking-slowly-the-paradoxical-slowness-of-human-behavior