<ニュース概要>
DeNA創業者の南場智子会長が15年ぶりに社長(CEO兼任)へ復帰しました。1年前の「AIにオールイン」宣言どおり生産性は上がった一方、直面するのは「AIで仕事は減ったのに、人が新しい仕事に移らない」という目詰まりです。南場氏の復帰は、この課題を経営トップ自ら解きにいく決断。鍵は、部下の異動を後押しする管理職の姿勢と、成果ベースへ作り替える評価制度です。AI導入そのものより、効率化の”後”に来る「人の再配置」こそが本丸だと示す事例です。

 

<あなたが明日からできること>
【バックオフィスはこう変わる】
AIで経理・総務・人事などの定型業務が圧縮され、確実に「時間が浮く」フェーズに入ります。ここで管理部は”削減の対象”ではなく、”浮いた工数を次の価値業務へ振り向ける起点”に役割が変わります。時間を空けること自体がゴールではなく、その先の再配置までが仕事になります。

 

【バックオフィスが押さえるべきポイント】
効率化は目的ではなくスタート地点だ、という捉え方が要です。評価制度が「稼働時間・残業前提」のままだと、AIで速く終わらせた人ほど手持ち無沙汰に見えて損をする——という逆転が起きます。DeNAが評価制度に手を入れたのはここが本丸で、”成果・付加価値ベース”へ物差しを作り替えないと、現場はAIで浮いた時間を隠すようになります。

 

【今日からの5分トライ】
自部門で「AIで明らかに時間が浮いている業務」を1つ書き出し、その隣に「本当はやりたかったが手が回っていなかった仕事」を1つ書いてみてください。5分の棚卸しですが、”浮いた時間の行き先”を言語化するだけで、再配置の議論の入り口になります。

 

【中長期でこうついていく道筋】
「AI化で余力が出る → 余力を新しい価値業務へ配置転換する → 評価制度もそれに合わせて変える」の3点セットを、人事・経営と一緒に制度へ落とし込みます。単発の効率化ツール導入で終わらせず、”浮いた余力を再投資する仕組み”として回すことが、AI前提の組織へ移る中長期の道筋になります。

 

<出典>
出典:日本経済新聞・2026年(南場智子氏は6/27付で社長復帰)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD310FG0R30C26A5000000/