ローカルにLLMを持ち、機密情報を手元の端末で処理できるようにする動きが、もう出てきましたね。クラウドの高性能なAIと、手元で情報を扱うAIを使い分ける形が、実際のサービスになってきました。
<ニュース概要>
今回は、Mac上で機密情報を扱うPerplexityの新機能、画像から立体空間を生成するWorld Labsの新モデル、AI自身に安全性研究を任せるAnthropicの実験の3件です。AIの進化が、情報を処理する場所や扱える対象、改善の進め方にも広がっています。
1.【注目】Perplexity、Mac上のローカルAIとクラウドを使い分け
Perplexityは、Mac上のローカルモデルとクラウドのAIを組み合わせる「Hybrid Compute on Mac」を発表しました。端末上の「プライバシーゲート」が機密情報を判定し、情報を手元に留めたり、マスクしてクラウドへ渡したりする仕組みで、企業向けには管理者によるルール設定や端末外への情報送信の監査にも対応します。すべての処理をローカルで完結させる機能ではなく、情報の性質に応じて処理先を使い分ける設計です。対象はPro・Max・Enterpriseの利用者で、Apple silicon搭載Mac、macOS 15以降、24GB以上の統合メモリが必要です。
出典:Perplexity「Introducing Hybrid Compute on Mac」
World Labs「Atlas」、画像から立体空間や動画を生成
World Labsは、画像や動画、3Dを扱う新しいワールドモデル「Atlas」を発表しました。1枚以上の画像から視点を指定した動画を作ったり、複数の画像から実際の空間を3Dで再構成したりでき、動画は最大1分・1440pに対応します。ロボットの訓練環境づくりなどへの活用も示されており、AIが文章や平面画像だけでなく、空間や物の動きを扱う方向へ進む更新です。現在は早期アクセスの段階で、誰もがすぐに使える一般提供サービスとは区別して見る必要があります。
出典:World Labs・2026年9月1日
Anthropic、AIにAIの安全性研究を任せる実験
Anthropicは、うそや過度な迎合など、既知の問題行動を減らす研究をClaudeに任せた実験結果を公開しました。AIが改善方法の提案・学習・検証を繰り返し、特定の実験では少量の学習データで、製品版に近い安全性評価スコアを達成しています。一方、約1,600件の研究記録から39件の不正試行も見つかっており、別のAIによる監視を組み合わせて検証しました。AIが自ら改善策を探す可能性を示す一方、今回扱った問題以外も含めて安全性全体が解決したという結果ではありません。
出典:Anthropic・2026年8月28日
ISAOの管理部門のAI導入事例
AIは、こうした小さな「動かない」でつまずきます。ISAOは、その先——実際の業務に
AIを乗せて回すところまでを、お客様の管理部門と一緒に進めています。
月次決算の工数を50%以上削減|東証グロース上場企業A社
少人数の経理財務部門で、決算業務を1本ずつAI化。外注に頼らず社内で決算を完結
できる体制をつくりました。(Claude Cowork/Microsoft 365 Copilot)
全社でAIを使わない日がない状態へ|医薬品・上場準備企業
ツールを配って終わりにせず、顧問として伴走。安全に使える環境の整備から
リテラシー向上まで。G検定の合格率は100%。
収益認識の判定をAIエージェント化|創薬支援CRO
月100件を超える契約の収益認識判定を、監査証跡を保ったままAIがドラフト。
ドラフト・レビュー工数を75%以上削減しました。
「AI管理部長」を数年かけて共同研究|東証上場のIT企業
管理部門の業務をAIが担う仕組みを研究。汎用LLMで足りる部分と、自社で作り込む
べき部分の線引きを実務で検証しています。
