それでもうまくやればAIに代替できる作業は多そうですが、AIの業務をどう保証するかというポイントは今後どうなっていくか気になります。

 

<ニュース概要>
大手出版社80社以上と取引し、社内外で200人超の校閲者を抱える鷗来堂。生成AIの普及で「校閲は奪われる」と言われますが、社長は「現状ほぼ影響なし」と語ります。出版売上はピークの半分でも発行タイトル数は増加し、1冊いくらの労働集約モデルゆえタイトル増はむしろ追い風だといいます。むしろ本当の脅威はAIではなく「日本語ネイティブ人口の減少」と「20年上がらない単価」という構造問題だと喝破。一業種依存を避けるため書店経営や校閲研修へ多角化し、情報発信する全企業を相手にすれば市場はむしろ広がるとみています。

 

<AI時代への考察>
将棋や囲碁でAIが人間を超えても棋士はいなくなっていません。同じように、AIが文章を書けても、作者の時代性や細部の意図をくみ取る仕事は残ります。AIと人間は代替関係ではなく、それぞれの強みを分担する協調関係に向かうのではないでしょうか。

 

<管理部の視点から>
「公開前に間違いを見つける技術」は出版だけのものではありません。プレスリリース・広告・SNS・社内文書まで、管理部門が世に出す文書のうっかりミスは炎上リスクに直結します。CopilotやGeminiで初稿のファクトチェックや表記ゆれ確認を効率化しつつ、最終チェックは人の目を残す二段構えが現実解になります。(※広報・法務は特に要注意)

 

<出典>
出典:日経ビジネス・2026年6月2日
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00845/052900007/?ST=print