<ニュース概要>
カカクコムが、価格.comの基幹システムをAIで全面再構築するプロジェクト「DODAI」を公開しました。対象は創業約30年・C#とClassic ASPが混在し、コード約960万行・テーブル13,210という巨大なレガシー。「今あるものを直す」より「ゼロから作り直す」方が早いという仮説のもと、71体のサブエージェントが現行仕様を分析・再実装します。保険カテゴリでは実行134時間・コスト約69万円でコードを約4割削減。2027年の創業30周年を一つの目標に据えています。

 

<AI時代への考察>
「直すより作り直す」が合理的になった瞬間、レガシーの価値判断が反転します。これまで資産だった既存システムが、AI時代には載せ替え対象の負債へと評価が変わる。自社の仕組みやデータが「AIフレンドリーかどうか」が、今後の競争力を左右する新しい軸になりつつあります。

 

<管理部の視点から>
自部門の「技術的負債」を棚卸しする好機です。表計算や属人化した手作業、誰も触れないマクロ——これらはまさに管理部門版のレガシー。いきなり全面刷新ではなく、独立性が高くシンプルな業務から小さく作り直す(PoC)アプローチは、経理・総務・人事の業務改善にそのまま応用できます。(※財務経理では、月次の定型処理など範囲の切りやすい領域から着手するのが現実的です。)

 

<出典>
出典:Speaker Deck(株式会社カカクコム CTO 京和崇行、AI Engineering Summit Tokyo 2026登壇資料・2026年6月9日)