■ 結論:Anthropic Academyの講座は、学ぶ人の「やりたいこと」でレベル1〜5に整理できます。大事なのは「全部やらない」こと。非エンジニアはレベル3まででじゅうぶんです。最初から順番に上がってもいいし、いまの自分のレベルから始めてもかまいません

前回(第13回)で、Claudeの公式講座が全部無料で受けられることをお伝えしました。今回は「じゃあ自分はどこまでやればいいの?」の地図です。コースは20本ほどありますが、全部受ける必要はありません。自分のレベルの分だけで十分です。ポイントは「使い込み度」ではなく「何をしたいか」でレベルを分けること。そうすると自分の位置がはっきりします。

 

■ レベル1〜5の地図

レベル1|はじめてのClaude(Claudeを使い始めたい)
・AI Capabilities and Limitations(AIの仕組み・限界の入門。AI自体が初めての人だけ。慣れていれば飛ばしてOK)
・Claude 101(Claudeで日常業務を回す。ここが主役)
→ ゴールは「Claudeを普通に使えるようになる」まで。

レベル2|Claudeで自動化・効率化したい(エージェント機能を使いたい)
・Introduction to Claude Cowork(ファイル・プロジェクト・スキル・プラグイン。エージェントを“使って”自動化する実務の土台)
・AI Fluency: Framework & Foundations(AIと上手に協働する“型”。本格的に仕事へ組み込む段でこそ効く)
・+役割別AI Fluency:自分に該当する版(Small Business・educatorなど)を。なければ Small Business を見ておく

レベル3|だいぶ使いこなす“非エンジニア”(=ここが非エンジニアの上限)
・Introduction to MCP(外部サービスと連携させる「概念」)
・Introduction to subagents(仕事を分担させる考え方)
・Introduction to agent skills(“型化・スキル化”の考え方)
・L2が「エージェントを使って自動化する」段なら、L3は「そのエージェントや連携がどう動くかの仕組み・設計を概念で理解する」段。手は動かしません

レベル4|非エンジニアだけど“エンジニア並みに”踏み込みたい人
・Claude Platform 101(APIの入口)
・Claude Code 101(コーディングエージェントの入口)
・MCP: Advanced Topics(本番実装。ここから明確にIT寄り)

レベル5|エンジニア(実際に作る人)
・Building with the Claude API(Python前提)
・Claude Code in Action(開発ワークフロー・GitHub・SDK)
・Claude with Amazon Bedrock / Google Vertex AI(使う会社だけ)

 

■ 非エンジニアは「レベル3」まででじゅうぶん

ここは大事なので、はっきり書いておきます。だいぶ使いこなすけれど、自分でシステムを作るエンジニアにはならない、という人は、レベル3で完結します。レベル3までは全部「概念の理解」で、プログラミングは出てきません。MCPやエージェントの“考え方”さえ分かれば、「何をどう自動化したいか」を自分で設計して、作れる人に頼めます。実際に手を動かして作る部分(レベル4・5)は、作るその時に、作れる人と一緒に考えれば十分です。

 

■ 順番にやる人/途中から始める人

最初から学ぶなら、レベル1→2→3と順に上がるだけです。すでにある程度使えている人は、いまのレベルから始めて、前のレベルの必要なものだけ拾えばOKです。

・レベル2から始める:レベル1の Claude 101 を拾う(AI Capabilities は飛ばしてよい)
・レベル3から始める:Claude 101(または相応の経験)と、レベル2の Introduction to Claude Cowork + AI Fluency Framework を押さえてから、3本へ
・レベル4から始める:レベル3の概念3本を先に
・レベル5から始める:開発コースへ直行可。Platform 101/Code 101 を入口にすると理解が速い

 

■ まとめ

・コースは「やりたいこと」でレベル1〜5に整理できる。全部やらず、自分のレベルの分だけでよい
・レベル1=はじめてのClaude(Claude 101)、レベル2=自動化・効率化したい(Cowork+AI Fluency)
・非エンジニアはレベル3まででじゅうぶん(レベル3までは全部“概念”、プログラミングは出てこない)
・レベル4・5は「実際に作る人」向け。作るときに作れる人と考えればよい
・最初から学ぶなら1→2→3と順番に。途中から始める人は前レベルの必要分だけ拾う

「全部やらない。自分のレベルまでで十分」。非エンジニアはレベル3がゴール、と覚えておけば迷いません。