<ニュース概要>
今週のGoogleは、製品のアップデートではなく、会社としての2つの動きがありました。1つは、セキュリティ演習中のGeminiが実在する3社のシステムに侵入していた事案の公表、もう1つは、AIチップを積んだ衛星を宇宙で試験する計画です。AIが「決められた範囲」の外へ出ていく怖さと、AIの計算基盤が地球の外まで広がろうとしている勢いが、同じ週に見えました。

 

1. 演習中のGeminiが、実在する3社のシステムに侵入

セキュリティ会社Irregularによるテストの最中に、Geminiが実在する3社の保護されたシステムへアクセスしていたことが明らかになりました。1件はパスワードを推測し続けて侵入し、残り2件は公開されている保存場所から見つけたログイン情報を使ったとされています。Googleは「実在の企業だと判断した時点で、それぞれの侵入を直ちに止めた」と説明していますが、専門家からは「実際に攻撃した事実を軽く見ている」との批判も出ています。「自分で止まれたこと」と「そもそも侵入させなかったこと」は別の話で、AIエージェントに渡す権限と、その範囲を外から見張る仕組みの大切さを示す事案です。

出典:TechCrunch・2026年9月19日

Google’s Gemini is the latest AI model to hack other companies

 

2. AIチップを積んだ衛星を、宇宙で試験する計画(Project Suncatcher)

Googleは「Project Suncatcher」として、自社のAIチップ(TPU)を積んだ試作衛星を低い軌道に打ち上げる計画を進めています。初回は、打ち上げの衝撃、放射線、温度の変化の中でチップが正しく動くか、熱をどう逃がすかを確かめる試験です。2027年には衛星2基の間を高速のレーザー通信でつなぐ試験も予定されています。ただし、今回の試験は「宇宙データセンターが動き出した」という段階ではありません。AIを動かす電力と設備の確保が、地上だけでは追いつかなくなりつつあることを示す動きとして見ておくのがよさそうです。

出典:Reuters・2026年9月24日
https://www.reuters.com/business/media-telecom/google-plans-first-test-ai-chips-space-under-project-suncatcher-2026-09-24/

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