一言コメント:実際にこういうことが起きているので、気をつけないと本当に怖いですね。
<ニュース概要>
イタリア最大手の銀行インテーザ・サンパオロ傘下のフィデウラムで、偽のWhatsAppの連絡と、AIで模倣した弁護士の声を使った電話によって、計9,500万ユーロが送金されました。Reutersが取材した関係者によると、約5,300万ユーロは回収できた一方、約3,600万ユーロはいまも行方が分かっていません。大手の金融機関でさえ、「知っている人の声」を信じて大金を動かしてしまったという事実は、声や話し方での本人確認がもはや防御にならない時代に入ったことを示しています。
<あなたが明日からできること>
【バックオフィスはこう変わる】
支払・送金の承認は、「誰から頼まれたか」より「決められた手順を通ったか」で判断する仕事に変わります。電話やチャットで社長や弁護士から急ぎの振込を頼まれても、それ自体は承認の根拠にならず、別の経路での確認が済んで初めて送金できる、という流れが当たり前になっていきます。
【バックオフィスが押さえるべきポイント】
押さえるべきは、「声が本物に聞こえる」「アカウントが本人のもの」は本人確認にならないという前提です。送金の依頼を受けた経路とは別の経路(社内で登録済みの電話番号への折り返し、対面、承認システム上の操作)で確認することを、例外なしのルールにしておくことが最大の防御になります。
【今日からの5分トライ】
自社で「電話・メール・チャットの依頼だけで送金や振込先の変更ができてしまう場面」がないか、思い当たるものを3つ書き出してみましょう。急ぎの支払、振込先口座の変更、役員からの直接依頼は、特に狙われやすい場面です。
【中長期でこうついていく道筋】
送金・振込先変更・取引先登録といった「お金が動く手続き」ごとに、別経路での確認と二人以上の承認を必須にする社内規程を整え、年に一度は見直していきましょう。あわせて、AIによる声やメッセージのなりすましの実例を毎年の研修で共有し、「おかしいと思ったら止めてよい」という文化を経理の現場に根づかせることが、長い目で見て一番効きます。
<出典>
出典:Reuters・2026年9月25日
https://www.reuters.com/legal/government/ai-messaging-scam-costs-italys-top-bank-intesa-millions-sources-say-2026-09-25/
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