<ニュース概要>
今週のOpenAIは、企業向けエージェント基盤の発表、音声対応の強化、そして利用者数の急拡大と、「AIを本番業務にどう組み込むか」を軸にした動きが並びました。とくに注目は、顧客対応や社内業務にAIエージェントを”本番投入”するための運用基盤「Presence」です。

 

1.【注目】OpenAIが「Presence」を発表

OpenAIが、企業向けにAIエージェントを本番運用するための基盤「Presence」を発表しました。音声とチャットの両方に対応し、問い合わせ対応や社内業務を任せられます。単なるチャットボットとの違いは、運用に必要な仕組みが一式そろっている点です。ポリシー設定やガードレール(安全策)、本番投入前のシミュレーション・評価、Codexを使った継続的な改善、稼働後の監視・分析までを備え、必要な範囲だけ権限を与えて安全に動かせる設計になっています。OpenAI自身が英語の電話サポートに導入し、問い合わせの75%を無人で解決したとのこと。すでにBBVA(メキシコの銀行向け音声サポート)、ソフトバンク(日本語対応をテスト中)、IAG(悪天候時など繁忙期のサポート)が設計パートナーとして参加しています。管理部の視点では、「AIに任せる範囲」と「人が確認・承認する範囲」をルールとして設計し、権限・監視・改善までを回す——という運用設計こそが、エージェントを安心して本番に載せる鍵になる、という一件です。

 

出典:OpenAI公式・2026/7
https://openai.com/index/introducing-openai-presence/

 

2.OpenAIとAnthropic、音声チャット機能を同タイミングで強化

音声まわりが両社そろって強化されました。OpenAIはデスクトップ版でChatGPT Voiceを提供し、ChatGPT WorkやCodexを”声で操作”できるようにしました(2026年1月に一度停止していた機能が約半年ぶりに復活した形です)。一方のAnthropicもHaiku・Opus・Sonnetの各モデルで音声モードを刷新し、日本語・スペイン語・フランス語などの多言語に対応、難しい問題を声に出しながら考える対話ができるようになりました。OpenAIは「音声でPCを操作する」方向、Anthropicは「柔軟な音声対話」方向と、狙いの違いも見えます。移動中やながら作業での使い勝手が上がるので、まず音声入力での指示出しから試すと違いを体感しやすいところです。

 

出典:ITmedia NEWS・2026/7/23
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2607/23/news076.html

 

3.OpenAI、AIエージェント製品の利用者が1000万人に倍増

コーディング用の「Codex」と、幅広い業務向けの「ChatGPT Work」を合わせた利用者が、1000万人に達しました。今月の頭からほぼ倍増というスピードで、ChatGPT Work投入以降、エージェント型の需要が一気に高まっていることがうかがえます。週9億人超という巨大なユーザー基盤を背景に、ライバルとの市場争いも激化中です。「AIに一連の作業を任せる」使い方が、実験段階から日常の業務ツールへと移りつつある——その普及スピードを示す数字として押さえておきたい動きです。

 

出典:Yahoo!ファイナンス・2026/7
https://finance.yahoo.co.jp/technology/ai/articles/openai-agents-reach-10-million-125500432.html