<ニュース概要>
KPMGは世界143カ国・9万5千人超の監査人が使うグローバル監査プラットフォーム「KPMG Clara」に、AIエージェントを正式に統合しました。AIは経費伝票の証憑確認や未記録負債の検索など実質的な監査手続きを自動化し、あわせて財務報告書分析(FRA)エンジンが開示チェックリストの作成を支援します。今後12カ月でコントロールテスト・財務諸表分析にも範囲を拡大する予定で、監査人が高リスク領域に集中できる環境を目指します。
<AI時代への考察>
監査AIの進化は、被監査会社(一般事業会社)の内部統制・財務報告プロセスにも直接影響を与えます。AIが開示チェックリストや未記録負債検索を担うようになると、企業側も「AIが読みやすい形でデータを整備する」ことが監査対応の新常識になります。管理部門が先手を打ってデータ品質とAI対応プロセスを整えることが、今後の監査コミュニケーションを円滑にする鍵となります。
<管理部の視点から>
監査法人側がAIで「開示チェックリスト」や「未記録負債」を自動検出するようになると、企業の開示資料・注記の精度・一貫性への要求水準が事実上引き上げられます。AIは曖昧な記載や過去との不整合を瞬時にフラグとして立てるため、経理・法務・IR担当者が連携して「AI監査に耐えうる開示品質」を担保するプロセスを構築する必要があります。また、KPMGのTrusted AIフレームワークのように、企業側も自社のAI利活用に関するガバナンス方針を対外的に示せる状態に整えていくことが、今後の信頼形成に直結します。(※経理・法務・経営企画向け)
<出典> 出典:[KPMG プレスリリース・2025年4月22日] https://kpmg.com/xx/en/media/press-releases/2025/04/kpmg-advances-ai-integration-in-kpmg-clara-smart-audit-platform.html
