<ニュース概要>
EYは2025年3月、NVIDIAのAI技術を基盤に構築した「EY.ai Agentic Platform」を発表した。同プラットフォームでは150体以上のAIエージェントが連携し、EY税務プロフェッショナル8万人の業務を支援する。過去300万件超のコンプライアンスアウトカムと3,000万件以上の税務プロセスのデータから学習しており、まず税務・リスク・財務分野への展開を開始。今後はライフサイエンス・製造・金融サービスへの拡大も計画している。
<AI時代への考察>
AIエージェントが「人の代わりに動く」時代が、最も保守的とされてきた専門職領域──税務と監査の世界で始まった。EY×NVIDIAの取り組みが示すのは、AIが「補助ツール」から「業務を実行する主体」へと役割を変えつつあるということだ。8万人もの専門家の判断パターンをエージェントに蒸留するという発想は、これまでの「業務のデジタル化」とは次元が異なる。管理部門においても、「人が判断してAIがサポート」から「AIが実行して人が監督」へのシフトが静かに、しかし確実に進み始めている。
<管理部の視点から>
EY規模の組織がAIエージェントを税務・リスク業務に本格導入するという事実は、管理部門にとって他人事ではない。注目すべきは単なる効率化ではなく、「AIによるコンプライアンス対応の自動化」という方向性だ。AIが生成した申告や判断の正確性をどう担保するか、エラー発生時の責任所在はどこか──こうしたガバナンス設計が、今後の管理部門の重要課題になる。自社においても「AIに任せられる業務」と「人が最終判断すべき業務」の線引きを、今のうちに整理しておきたい。
<出典>
出典:[EY Global Newsroom・2025年3月]
https://www.ey.com/en_gl/newsroom/2025/03/ey-launching-ey-ai-agentic-platform-created-with-nvidia-ai-to-drive-multi-sector-transformation-starting-with-tax-risk-and-finance-domains
