■ 結論:
自社のTeamプラン(会社単位で契約するClaudeのプラン)のIDと、お客様からお預かりしたIDの両方を持っている場合、1つのアプリで切り替えながら使うのはやめましょう。作業量の多いお客様のIDをデスクトップ版で、自社のIDをWeb版(ブラウザで開くclaude.ai)でログインしておき、セカンドモニターに並べておけば、お客様の作業を止めずに自社の用事も随時片づけられます。切り替えのたびにログインし直す手間も、「今どっちのIDで作業しているか」の取り違えもなくなります。

 

■ 前提:セキュリティはお客様と相談してから
お客様からお預かりしたIDは、お客様の会社が管理しているアカウントです。そのIDで自分のパソコンにログインしてよいか、自社のIDと同じパソコン・同じ画面に並べて使ってよいか、Cowork(パソコンのフォルダを直接読み書きしながら作業する機能)にどのフォルダまで触らせてよいかは、会社ごとにセキュリティのルールが違います。この使い方は、必ずお客様(情報システムのご担当者など)と相談し、了承をいただいた範囲で試してください。

 

■ 困っていたこと
私は自分の会社のIDのほかに、支援先のお客様からClaudeのIDをお預かりしています。最初はデスクトップ版1つで、ログアウトとログインを繰り返していました。ところがデスクトップ版は1つのアカウントで使う前提なので、お客様の作業をしている間は、自分の会社の環境が丸ごと使えなくなります。お客様の作業中に自社のメールの下書きを1本頼みたいだけでも、いちいちログインし直し。地味ですが、1日に何度も起きると結構なストレスでした。

 

■ やり方:デスクトップ版とWeb版で分ける
・作業量の多いお客様のIDを、デスクトップ版にログイン
・自分の会社のIDは、ブラウザでclaude.aiを開いてログイン
・デスクトップ版を正面のモニター、Web版をセカンドモニターに置く

これだけです。正面ではお客様の作業をじっくり進め、自社の用事が出てきたら横のWeb版に投げる、という流れになります。プロジェクト(チャットや資料をまとめておく箱)で分ける方法もありますが、プロジェクトはあくまで1つのアカウントの中の仕切りです。会社が違えばIDも違うので、画面ごと分けてしまうのがいちばん素直です。

 

■ なぜお客様側をデスクトップ版にするのか
決め手は「作業の重さ」です。デスクトップ版はCoworkを使えば、許可したフォルダのファイルをそのまま更新できます。お客様の仕訳や資料づくりのように、ファイルを何度も開いて直す作業は、こちらのほうが向いています。

一方、自社の用事は「メールの下書き」「ちょっとした確認」「記事の下書き」のような細切れの作業が中心です。これならWeb版で十分です。

 

■ Web版は「チャット」を基本にする
Web版で使うのは、基本的にチャットです。Coworkはパソコンのフォルダを触る機能なので、デスクトップ版でないと使えません。Claude Code(プログラムを書く人向けのClaude)を使っている方なら、Web側から社内のデータベースなどにつなぐやり方もありますが、設定が複雑になるので、まずはそこまでしなくて大丈夫です。

チャットでも、できることは十分あります。メモリー(これまでの会話から覚えた好みや前提)や過去のチャットを参照してくれるので、毎回ゼロから説明し直す必要がありません。コネクター(GmailやGoogleドライブなどの外部サービスとつなぐ機能)も使えます。実際、お客様の作業の合間に、Web版のチャットで「この文面をGmailの下書きにして」と頼んだら、宛先を過去のメールから探し、いつもの署名まで付けて下書きを作ってくれました。重い作業は正面、細切れの用事は横のチャット、と分けると無理がありません。

 

■ 注意すること
・お客様のデータは、お客様のIDの画面の中だけで扱う。自社側の画面に貼り付けて持ち出さない
・コネクターはIDごとに別々に設定される。どちらの画面がどのメールにつながっているかを最初に確認しておく
・ブラウザは自社用のプロフィール(ブラウザ内でログイン情報を分ける機能)を作っておくと、Googleアカウントなどの取り違えも防げる
・Web版で自社のファイルを直したいときは、アップロードしてダウンロードする流れになる。手元のファイルを大きく直す作業は、お客様の作業が終わったあとにまとめてやる

 

■ まとめ
・この使い方は、セキュリティについてお客様と相談し、了承をいただいてから試す
・自社のIDとお客様のIDは、切り替えずに「同時に開いておく」
・作業量の多いお客様のIDをデスクトップ版、自社のIDをWeb版でログイン
・Web版はチャットを基本にする。メモリーやコネクターが使えるので、細切れの用事は十分こなせる
・お客様のデータは、お客様の画面から出さない

 

重い作業は正面、細切れの用事は横のチャット。

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