<ニュース概要>
今週のOpenAIは「モデル」と「ハード」の両輪で大きく動きました。次世代モデルGPT-5.6シリーズを限定プレビューで公開する一方、Broadcomと共同開発した初の自社推論チップ「Jalapeño」を発表。ソフト・ハードの両面から、AIのコストと性能の次の一手を打ってきています。

 

1. 次世代モデル「GPT-5.6」シリーズを限定プレビュー

OpenAIが次世代モデル「GPT-5.6」シリーズを限定プレビューで公開しました。用意されたのは3モデルで、最強フラッグシップの「Sol」、日常業務向けでGPT-5.5比2倍安の「Terra」、最も安価で高速な「Luna」。思考(reasoning)と自律の2モードを備えます。当面はAPIとCodex経由で一部の信頼できるパートナー向けに提供し、数週間後の一般提供を予定。用途と予算に応じてモデルを選び分ける流れが、さらに進みそうです。

出典:OpenAI公式・2026年6月
https://openai.com/index/previewing-gpt-5-6-sol/

 

2. 初の自社推論チップ「Jalapeño」をBroadcomと発表

OpenAIが半導体大手Broadcomと共同設計した、初の自社推論チップ「Jalapeño」を発表しました。LLMの推論処理に特化した設計で、電力あたりの性能が現行の最先端を大きく上回るとされます。特筆すべきは開発スピードで、設計完了(テープアウト)までわずか9カ月——自社のAIモデルを設計プロセスに活用して短縮しました。2026年後半から順次展開予定で、膨らみ続けるAIの推論コスト引き下げを狙います。

出典:OpenAI公式・2026/6/24
https://openai.com/index/openai-broadcom-jalapeno-inference-chip/