監査・税務・コンサルティングを担うプロフェッショナルファーム2社の、超大規模なAI展開事例です。

 

PwC(プロフェッショナルサービス:監査・税務・コンサル)

 

対象業務:クライアント資料レビュー、データ抽出、バックオフィス業務
利用技術:Microsoft 365 Copilot、Copilot Studio

 

具体的な取り組み:
・23万人以上・100カ国以上への超大規模展開:ハブ&スポークモデルを採用し、グローバルでの一貫したガバナンス(責任あるAIやセキュリティ)を維持しつつ、各地域のデータ規制要件に合わせて機能を構成しました。
・情報検索とデータ抽出の自動化:リサーチチームがAIエージェントを使用して、複雑なファイルから数秒でデータを抽出し、担当者がより付加価値の高い洞察の提供に集中できるようにしました。
・現場の非エンジニア(シチズンデベロッパー)によるローコードアプリケーションの開発も推進しています。

 

導入効果:
・2025年10月の1ヶ月間だけで、全世界で870万回以上のアクション(プロンプト実行)を記録。
・同月内で50万時間以上の業務キャパシティ(余力)を創出。
・グローバル従業員の54%が毎週AIツールを使用しています。

 

参考記事:
PwC deploys Microsoft Copilot at enterprise scale
https://www.pwc.com/us/en/library/case-studies/pwc-microsoft-copilot-enterprise-ai.html

 

EY(プロフェッショナルサービス:監査・税務・コンサル)

 

対象業務:税務・監査の専門業務、社内機能全般
利用技術:EY.ai Agentic Platform(Microsoft Foundry、Azure、Copilot Studioなどの統合)

 

具体的な取り組み:
・「自律型エージェントAI OS」の構築:単発のプロンプトによる質問回答ではなく、自律的に複数ステップのワークフローを実行する企業規模のプラットフォームを構築しました。
・税務や監査という厳密性が求められる業務のため、データリネージ(AIがどの資料のどの部分を根拠にしたかの追跡)、同意管理、規制へのコンプライアンスをプラットフォームの基盤に組み込んでいます。

 

導入効果:
・わずか9ヶ月で、5万以上のAIエージェントの実験と開発を推進。
・EYプロフェッショナルの80%以上が社内AI基盤を使用し、採用やトレーニングといった従来の手法よりも速く「人間の専門知識をスケール(拡張)させる」ことに成功しています。

 

参考記事:
Case study: Building an enterprise-scale agentic AI OS | EY Finland
https://www.ey.com/en_fi/insights/ai/building-an-enterprise-scale-agentic-ai-operating-system