本稿では、弊社で培ってきたMSコパイロットプロジェクトにおける AI 利活用の具体的な実践例として、必須ルールをご紹介します。
なお、LINEヤフーが全社員向けにAI活用ルールを制定し、調査・検索・資料作成・会議運営といった日常業務にAI活用を義務化した事例(各種報道より)とも共通する動きであり、企業として当たり前に求められるスキルセットになりつつあります。
■ 1. 調査・検索業務:まずAIに聞くことを基本ルール化
調査・検索については、作業開始時に必ずAIを活用してください。
検索難易度に応じ、以下の閾値で使い分けます。
● チャット型AIを使うケース(簡易検索)
例:
用語の意味・定義を迅速に確認したい
過去の類似事例の概要を把握したい
● リサーチツール(Copilot等)を使うケース(複雑検索)
例:
競合・業界動向を横断的に調べたい
比較資料やまとめレポートを作成するための一次情報を集めたい
今後、難易度ごとの閾値は実務フィードバックに基づき継続的に調整します。
■ 2. 資料作成:AIによる生成・レビューを業務プロセスに必ず組み込む
LINEヤフーでも「ゼロから資料を作らない」方針が示されているように、資料作成はAI活用によって大幅に効率化できます。
● Word文書(アジェンダ・報告書等)の作成は AI 活用を必須
例:
会議アジェンダのドラフト生成
報告書の構成案・本文草案の生成
※現状、Copilot の PowerPoint 自動生成は精度に課題があるため Word 文書中心にAI利用を必須化。
● 内部・外部提出資料は必ず AI レビューを受ける
例:
外部向け説明資料の文言チェック
社内稟議資料の要点整理・文章最適化
■ 3. 会議:AIによる議事録生成を標準運用とする
LINEヤフーでも「社内会議の議事録は全てAIで実施」と明確化されていますが、
基本、有料版 Copilot を利用することで 会議参加者は耳だけの場合は会議に参加をせず別の業務を行い、AIが生成した議事録を確認する運用とします。
● 標準ルール
有料版 Copilot による自動議事録生成を前提に、参加者は内容確認に集中
会議中に手動でメモを取る必要はなし
● 例外対応(特殊フォーマットが必要な会議など)
専門的な議事録が求められる場合は、部門ごとに専用エージェントを作成し、
「録音 → 文字起こし → 議事録化」を自動化します。
例:
役員会議事録
決裁項目やQ&A抽出など、特定アウトプットが必要な場面
AI利活用は単なる効率化の手段ではなく、“人がよりクリエイティブな領域に集中するための前提インフラ” となりつつあります。
今回紹介したルールは、実際のプロジェクト運営で効果を発揮している具体的な実践例です。
引き続き、本コラムではAI活用のリアルなノウハウをお届けしてまいります。
ご意見・ご質問がありましたらぜひお寄せください。

ISAOの管理部門のAI導入事例
AIは、こうした小さな「動かない」でつまずきます。ISAOは、その先——実際の業務に
AIを乗せて回すところまでを、お客様の管理部門と一緒に進めています。
月次決算の工数を50%以上削減|東証グロース上場企業A社
少人数の経理財務部門で、決算業務を1本ずつAI化。外注に頼らず社内で決算を完結
できる体制をつくりました。(Claude Cowork/Microsoft 365 Copilot)
全社でAIを使わない日がない状態へ|医薬品・上場準備企業
ツールを配って終わりにせず、顧問として伴走。安全に使える環境の整備から
リテラシー向上まで。G検定の合格率は100%。
収益認識の判定をAIエージェント化|創薬支援CRO
月100件を超える契約の収益認識判定を、監査証跡を保ったままAIがドラフト。
ドラフト・レビュー工数を75%以上削減しました。
「AI管理部長」を数年かけて共同研究|東証上場のIT企業
管理部門の業務をAIが担う仕組みを研究。汎用LLMで足りる部分と、自社で作り込む
べき部分の線引きを実務で検証しています。
