「SaaS is Dead」論に対して、SaaSは「死なない」という当事者も含めた面白い記事です。

 

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<ニュース概要> 「SaaS is Dead(SaaSの死)」論はこれまで2つの波がありました。第1波は2024年12月、MicrosoftのナデラCEOが「伝統的なビジネスアプリケーションはAIエージェント時代に崩壊する」と発言したこと。第2波は2026年初め、AnthropicがClaude Coworkで業務用プラグイン11種を投入し、SaaS関連銘柄が急落したことです。
「11年かけて作ったサービスが、コーディングエージェントで30分で再現できた」— SaaSベンダーTANRENの社長の言葉が象徴するように、AIエージェントの進化がSaaS業界を揺さぶっています。「SaaS is Dead」の論点は3つ:①企業がSaaSを内製できるようになる、②AIがUIを代替する、③類似SaaS乱立で価格競争が激化する。一方、ラクスやサイボウズ、SAPなどは認証・セキュリティ・法改正対応などの管理運用面はAI内製では困難と主張し、自らAIエージェントを取り込んで新たな競争に臨んでいます。

 

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<AI時代への考察> 「つくる」コストが限りなくゼロに近づく時代、価値の源泉は「つくる」から「運用し続ける」へとシフトしています。法改正対応やセキュリティ管理など、継続的な信頼を積み上げるプロセスこそが差別化の本丸になります。AIが万能になるほど、逆にAIが苦手とする「責任を持って運用する」機能への需要が高まるという逆説的な構造が見えてきます。

 

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<管理部の視点から> 管理部門にとって最大のポイントは「内製リスク」です。AIエージェントで会計・人事システムを自前構築できる時代が近づいていますが、データ整合性、認証・アクセス権管理、電子帳簿保存法等の法改正対応を自社だけで担い続けるのは現実的ではありません。SaaSベンダーの「運用力」を評価軸に入れたベンダー選定が今後ますます重要になります。(※経理・情シス的には、法改正対応の自前運用コストを過小評価しないこと)

 

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<出典> 出典:日経クロステック 2026.04.02 https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/03509/032300003/