2025年5月27日(火)~5月30日(金)に、大阪国際会議場(グランキューブ大阪)とオンラインでハイブリッド形式で開催された人工知能学会のAI×会計関連論文の紹介です。
結構会計領域のAI研究も盛んな印象でした。PCAも可能であれば弥生のように、どこかの大学と一緒にAI研究するのも手かなぁと思いました。
RAGに基づく会計分野の質問応答
本研究は、弥生株式会社と筑波大学による共同研究で、会計分野に特化した質問応答システムを構築。RAG手法とLLMを用い、弥生Web記事から質問・回答データセットを整備し評価。GPT-4oは96%の高精度を示し、会計分野へのRAGの有効性と評価指標との乖離も指摘した。
AIによる会計仕訳
信州大学は、国立大学法人会計基準に基づく会計仕訳業務の自動化を目的に、BERTを用いたAIモデルを構築。件数ベースでの一致率は85.29%以上を達成。金額ベースでは10万円未満の取引に限定することで高精度を確認し、AIの業務分担点(確信度0.98)を設定。全体の約50%の仕訳をAIで処理可能と結論付けた。