米MITで興味深い研究がされました。

 

対象はヘルスケア関係者でR&Dを担当する研究者で、目標とする特性を指定するとそれを達成するような化合物候補を自動生成する逆問題を解くものでした。
当ツール導入前に比べて44%多くの材料が発見できたようですが、個人的に興味深かったのは以下2点です。

 

上位10%の研究者は材料発見率が81%向上したのに対して、下位2/3の方々はほとんど変わらなかったこと
上位問わず、全研究者の44%の仕事への満足度が減少したこと

 

上記から、AI社会になると以下顕著になるのではと思っています
AIが使えるようになるとそのドメインの知識や経験が多いほど、よりパフォーマンスを発揮できる、つまり勝ち負けは今後もっと大きくなり、貧富の差はより大きくなる
たとえAIを使用して、業務効率化されても、創造的な箇所をAIに奪われると、自分の専門スキルが十分に生かされてないと感じ、人間の意欲が下がりかねない

 

以下英語ですが、該当する論文です。
https://aidantr.github.io/files/AI_innovation.pdf