大企業における機密情報・コア業務への導入事例
金融機関や商社など、機密性の高い情報を扱う大企業においても、自律型AIの導入体制が整備されつつあります。

 

【みずほフィナンシャルグループ(金融機関)】
適用した機密情報:コンプライアンス関連文書のドラフト作成やリサーチ等、金融規制の対象となるデータ。
ビジネスインパクト:Amazon Bedrockを経由した社内ネットワークからの「閉域網接続」を構築。データを海外へ持ち出さずにセキュリティ水準をクリアし、グループ約3万人が業務活用を実施しています。

参考記事:
Anthropic日本法人設立で加速するClaude活用:楽天・みずほ・メルカリの成功事例から見る企業AI戦略

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【楽天グループ(大規模開発・EC・金融)】
適用した機密情報:ECサービスのコア機能実装に関わるソフトウェアのソースコード。
ビジネスインパクト:Enterprise契約による「Zero Data Retention(モデル学習へのデータ不使用)」で機密を保護。1,250万行規模のコードタスクを自律実行し、新機能投入期間を24営業日から5営業日(79%短縮)へと改善しました。

参考記事:
Customer story | Rakuten | Claude
https://claude.com/customers/rakuten

 

【三井物産(商社)】
適用業務:全社的な業務情報およびコミュニケーションの効率化。
ビジネスインパクト:約5,000名(派遣含む)がCopilotを全社利用し、月間稼働率96〜100%という高い水準を維持しています。

参考記事:
Microsoft 365 Copilotを導入し生成AI活用の基礎力を養う三井物産。月間稼働率96%以上を維持
https://www.microsoft.com/ja-jp/customers/story/26115-mitsui-and-co-microsoft-365-copilot

 

【野村総合研究所 / NRI(ITコンサルティング)】
適用した機密情報:クライアント機密を含むコンサルティング業務やシステム開発データ。
ビジネスインパクト:AWS経由で自社環境に導入し、開発・テストからコンサルティング業務全般へ展開。顧客向けの導入支援サービスも整備しています。

参考記事:
Anthropic Japanとのパートナーシップを拡大 | お知らせ | 野村総合研究所(NRI)
https://www.nri.com/jp/news/info/20260224_1.html

 

【各事例から導かれる成功のポイント】
インフラ層での徹底したデータ保護:AWSなどの自社クラウド環境内にデータを閉じ込める「閉域」構成を標準とし、ZDRを契約レベルで確保しています。
パートナー網を活用した調達の簡素化:SIerやコンサルティングファームなどのリセラーを経由して調達することで、導入障壁を下げています。
推進組織(CoE)の設置:専任組織を設け、AI活用を組織能力として定着させる体制を構築しています。