<ニュース概要>
サントリーが2025年11月、酒類営業部門に「AI軍師」を導入。16年間で蓄積した約3万件の営業知見データベース「カチネタ」をRAGで検索し、自然言語で知見を引き出せる環境をエンジニア5名・現場3名の計8名で完全内製した。酒類営業特有の社内用語(「BY」=バイヤー、「HB」=ハイボール等)への変換対応も含め精度にこだわり、「10年前の事例がヒントになった」という現場の声も生まれている。
<AI時代への考察>
「知識はあるが引き出せない」という組織の課題は、どの業界でも共通だ。AI軍師の事例は、蓄積されたナレッジをAIが検索・要約・提言まで一気に行う仕組みが、属人的な暗黙知を組織全体の資産に変えられることを示している。
<管理部の視点から>
ベテランが退職するたびに判断基準が失われる属人化は管理部門でも深刻だ。AI軍師のようなシステムは、経理の勘定科目判断・税務Q&A・法務の契約審査基準など「聞きにくい専門判断」の民主化に使える。ただし、AIが提示した事例を「正解」と受け取るリスクがあり、最終判断は人間が行うという運用ルールの明確化が不可欠。(※内部監査的には:AIの回答に基づいて実行された業務判断の承認証跡が残る設計かどうかが重要な確認ポイントになる)
<出典>
出典:日経電子版・日経クロステック 2026年3月10日
https://www.nikkei.com/article/
