感想: ディズニープラスでの鑑賞。前作『エピソード5』からわずか3年だが、映像の迫力はさらに大きな改善を見せている。 しかし、個人的には肝心のラストがあまり面白く感じられず、評価は辛口の3.0とした。

ただ、古い映像であっても「当時の技術でベストを尽くして頑張ったのだな」という背景を感じると、素直に心を動かされるものがある。これは以前『エピソード4』のレビューで触れた、当時の制作陣の「狂気」に近い熱量や「意志」にも通じる感動だ。
また、本作を見て強く感じたのは、「公開当時の1983年に、映画館でこの作品を観ていた世代の空気感や熱狂は、その時代を生きた人でないと本当には理解できない」ということだ。 単に歴史的な年表を勉強するということではない。当時の観客たちが、どのような社会状況の中でスクリーンを見上げ、この結末を見届けたのか。その世代の人々の熱量や息遣いに思いを馳せながら観ること。それこそが、古い映画を味わう豊かな醍醐味の一つなのだと気づかされた。

 

AI時代への考察:進化しない精神性と、広がり続けるギャップ
映画を真に理解するための「当時の観客の熱量や時代背景の補完」。これはまさに、これからのAIに期待したい役割だ。単なる史実だけでなく、当時の社会の空気感や人々の感情をAIに伴走して解説してもらうことで、我々はより深く過去の名作を味わえるようになるだろう。
一方で、ここで非常に興味深い、そして恐ろしい思考にたどり着いた。 「時代を超えて名作が響く」ということは、裏を返せば「人間の根源的な精神性は、昔からずっと進化していない」ということではないか? 進化論の観点からすると不思議な話だが、『ゴジラ (2014)』のレビューで「文明の発展と生物としての野性が反比例する」と考察したように、人間の精神構造のベースは驚くほど変わっていないのだ

もし人間の精神性が同じままなら、テクノロジーだけが指数関数的に進化していくこれからのAI社会において、人間とテクノロジーの「ギャップ」は今後さらに広がる一方になるのではないか。 進化し続けるテクノロジーに対し、進化しない人間の精神はどう折り合いをつけていくのか。これは、AI時代を生き抜く上での極めて重要な「今後の課題」になりそうだ。