感想: 前作『エピソード4』と比較すると、映像の迫力が明らかに増している。世界的なヒットにより潤沢な予算が投じられた結果だろうか。 特に印象的だったのは、人間を冷凍にする(カーボン凍結)シーンだ。これは過去に読んだ様々な漫画や作品で見覚えがあるが、本作こそがその「源泉」だったのだと改めて気づかされた。 しかし、評価は3.0にとどめた。 これは3部作の「2作目」が背負う宿命かもしれない。物語のつなぎ役としての側面が強く、カタルシスが得にくいため、どうしても評価が辛口になりがちだ。

 

AI時代への考察:「生活のAI」と「芸術のAI」の境界線
本作には、最新技術にはない「ノスタルジックな良さ」がある。 それは、高解像度でリアルなVRよりも、令和の時代にあえて「昭和のレトロな遊園地」が人気を博す現象に似ている。

ここで重要な問いが浮かぶ。 「芸術とは『分からない』ものである」 流行は繰り返し、技術が進化しても、人は古いものに価値を見出す。この非合理なサイクルを、果たしてAIはどう捉えるのだろうか。

おそらく、我々は「AI」を二つの領域に分けて考える必要がある。 一つは、効率と最適化を追求する「生活の中のAI」。もう一つは、ノスタルジーや混沌を許容する「芸術の中のAI」。 生活は最新が最良だが、芸術はそうではない。 AIに「生活」を委ねることはできても、「芸術」における正解のない問いや、古さへの愛着までをも委ねられるのか。その境界線を見極めることが、これからのテーマになりそうだ。