サプライチェーンリスクってどこ行っちゃったのかしら?

 

<ニュース概要>
Anthropicが米政府・防衛当局向けに開発中のAIシステム「Mythos」の概要が明らかになった。Project Glasswing(政府・防衛分野への展開計画)の一環として設計されており、限られた機関向けに段階的に公開される予定。トランプ政権との関係修復を念頭に置いた戦略的ツールとして、業界内で注目されている。

 

The Vergeが報じたところによると、MythosはClaudeをベースとしたサイバーセキュリティ・ゼロデイ脆弱性対応ツールで、国防総省(DoD)向けに開発が進んでいる。トランプ政権下でAI規制方針が大きく揺れるなか、政府との距離感を戦略的に縮める狙いがある。DoDの調達方針転換(商用AIの積極採用)がこの動きを後押ししている。

 

出典:The Verge
https://www.theverge.com/ai-artificial-intelligence/914229/tides-turning-anthropic-trump-administrationcybersecurity-mythos-preview

 

<AI時代への考察>
今後、政府との関係が「持てるAI企業」と「持てないAI企業」を分ける時代が来る可能性がある。Anthropicの動きは、倫理を旗印にしながら政府資本・政府案件を囲い込む戦略であり、結果として規制強化の方向性にも影響を与えかねない。管理部門としては、「使っているAIが規制側と癒着していないか」という視点も今後必要になるかもしれない。

 

<管理部の視点から>
今すぐ影響はないが、「政府と深く繋がったAIベンダー」が規制強化の波を先読みして仕様変更・サービス停止を行うリスクは、長期的に押さえておきたい。社内のAI利活用ポリシーを設計する際、ベンダーの政府関与度も評価基準のひとつとして加えておくことを勧める。