感想:
良かった点
朝にガッツリ走った後にもかかわらず、3時間を一度も眠くならずに完走
俳優陣の演技の完成度と迫力が圧倒的
画面から伝わる緊張感と熱量が途切れない
気になった点
ストーリー自体は「上がって落ちて、また上がる」という王道構成
現実的には起こりえない展開が何度かあり、ややご都合主義に感じる部分もあった
→ それでもなお、3時間を奪われる力がある作品だった。
AI時代への逆襲:時間をかけたものへの「信仰」
歌舞伎のような伝統芸能は、確かに映像を撮り続け、AIによってナレッジの蓄積や整理はできる。
型や所作、理論としての再現性は、今後ますます高まるだろう。
しかし、それでも代替できないものがある。
それは、伝承そのものに費やされる膨大で地道な時間と、
人から人へ受け渡される過程でしか生まれない身体性と緊張感だ。
完成された芸そのものよりも、
そこに至るまでの「時間を引き受けた事実」こそが、人の心を強く打つ。
そして人は、その時間に対してこそ価値を感じ、対価を支払う。
AIが進化すればするほど、
時間をかけてしか到達できないものの価値は、むしろ相対的に上がる。
これはAI時代における「逆襲」であり、
人間が再び主役になる余地だと感じた。
